※『房総カフェⅡ 美の遺伝子-我孫子・手賀沼-』は完売しました。
※千葉市、柏市、我孫子市、佐倉市、市原市、勝浦市の図書館でご覧いただけます。
茶は単なる美の鑑賞ではありません。
日々の生活を美しく生きることが真の「茶」の道なのです。
真の茶人たちは、物を日々の生活に取り入れて、使いこなしました。
物を見ることから、用いることへと進んでいったのです。
日常生活を美しく暮らすことこそ、彼らの大きな功績なのです。
大正3年から約7年間、我孫子市天神山の三樹荘で新婚生活を過ごした民藝運動の推進者、柳宗悦(やなぎむねよし)。冒頭の言葉は、柳が昭和28年、ハワイのホノルル・アカデミー・オブ・アートでの講演録『The Way of Tea』において述べている言葉です。清水恵美子氏は雑誌『民藝』内の連載、「岡倉天心の茶と柳宗悦の茶」の稿の中で、柳の言葉について次のように解釈を加えています。
『現在の生活の中に美を見つけること、それを味わい用いることで美しく豊かに暮らすことこそが大事である、それが「茶」の道であり、「茶人」の功績なのだ、と述べています』
(『民藝』平成26年11月号 <日本民藝協会> )
現代社会において、生活の中の美をどう解釈することができるでしょうか。
例えば、カフェから垣間見える人々の営みの中に、普遍の道があるのならば、その佇まいこそが、「美」であり、「豊かさ」と云えるのかも知れません。
我孫子市と旧沼南町(現・柏市)。
手賀沼とともにあるこの地域の自然、歴史・文化、そして生業の中に通底する「心の美」を基層に、カフェと、この地域の「美」に迫ってみたいと思います。
「房総カフェⅡ 美の遺伝子 — 我孫子 手賀沼 —」
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CAFE DOCK
woot woop
巡る季節
Kinari cafe
あとがき
MAP
参考文献
2016年4月発行/815円+税
著者:沼尻亙司/編集・発行:暮ラシカルデザイン編集室/本文78p/A5版