会期:11月14日(木)〜12月1日(日)
会場:タンジョウファームキッチン
時間:11:30-17:00
定休:月・火・水曜 ※木・金・土・日曜のみの営業です
住所:千葉市花見川区大日町1399-2
観覧:無料
在廊日:11月14日(木)・16日(土)・22日(金)・23日(土)・24日(日)・28日(木)・12月1日(日)
■ZINE
写真展にあわせて展示解説を兼ねたZINE(=ジン・小冊子)を制作、開催期間中販売します。2006年から現在に至るまでの「房総・千葉の編集」活動を総括した総集編的内容となっています。ガイドブックとしてもどうぞご活用ください
■BOOKS
会場では『BOSO DAILY TOURISM』『房総カフェ』『房総コーヒー』『房総落花生』など、暮ラシカルデザイン編集室が発行した、千葉県・房総の旅に役立つリトルプレスを販売します
■TASTE
会期中、タンジョウファームキッチン店内で、木更津市にあるブルワリー「SONGBIRD」のビールを味わえるほか、「伊藤国平商店」(八街市)のピーナッツペースト、千葉県の給食でおなじみのピーナツハニー、「猫実珈琲店」(浦安市)の猫実あられなど、沼尻が取材してきた作り手の品々を販売します
■EVENT
11月24日[日]はタンジョウ農場の収穫祭。様々な食の恵み、作り手たちが集います。この日の午後より「房総の日常という豊かさ」をテーマにトークを行います
※タンジョウファームキッチン
https://www.tanjofarm.net/ファームキッチン/
暮ラシカルデザイン編集室の
沼尻亙司は
外房・勝浦を拠点に
千葉県をフィールドとした
リトルプレスを作っています。
普段の私たちの日常と
現地の日常との差異の中に
ささやかな悦び、豊かさを
再発見することができる。
その編集方針は
取材などを通じて
撮り続けてきた写真にも
表れています。
豊穣の彩りに包まれた
農場カフェから
房総半島の日常の美しさを
お届けします。
…と、冒頭の挨拶文を書きながら、自身の写真展のフライヤーを、自身で作る。
自演自作というか、なんともむず痒い作業だった!
それはともかく、千葉市の農場カフェ「タンジョウファームキッチン」さんとのご縁をいただき、写真展を開催する運びとなった。今年6-7月に「North Lake Cafe & Books」さんで開催した写真展の巡回展となる。基本は前回のものを踏襲しつつ、幾つか今回用に写真を入れ替える予定だ。
当初は、タンジョウさんでの開催にあたり、タイトルを新たなものにしようかと話し合っていたが、この度の台風被害を経て、「房総へ」というこの三文字が、今まで以上に深い意味を帯びたものになった/なってしまったと思う。フライヤー表面の写真は富津市金谷で撮影したものだが、金谷地区は今、ブルーシートの光景が広がっている。これまで、海辺の日常風景の美しさを脳裏に刻んできただけに、その変貌ぶりに心が本当に痛む。
私は、どんな形でも今すぐでなくてもいいから、現地に一度足を運んでほしいと思っている。現場を見るのと見ないのとでは、感じ方は確実に違う。それに、踏ん張って営業されている店も多い。おいしものでも食べながら、店主から話を訊いて、全身でこの地を知覚してもらうことが第一歩だと思うし、来ていただくことはシンプルに嬉しいことだと思う。
前回の写真展でも、継続中の『BOSO DAILY TOURISM』による「今、寄付する支援/少し未来に行動する支援」活動でも、「房総に行ってみたいと思った」とのお声をいただき、「本」や「写真」というものが、房総へ関心を抱いてもらうきっかけづくりになるということを、ひしひしと感じた。今回もそんな「きっかけ」が生まれる機会になればと思う。
タンジョウファームキッチンでは農場野菜を使ったランチや、季節のパフェなど、おいしさであふれている。写真に興味のない方も、ぜひお食事、お茶をしにいらしていただければと思う。
「房総へ」という言葉に、
「少し未来への行動」につながることへの祈りを込め、巡回展、開催します。