旅しながら本の営業をする、本の営業をしながら旅をする〜「旅」という名の「営業」〜。各地での人、地域との出会いを楽しみながら本屋さんを巡るそんなスタイル。個人SNSに投稿した文面をベースに、一部加筆修正してお届けします(SNS的な文調そのままに掲載しています)
「自由のありか」
敷地内に入ると、空気が変わった。枯葉の絨毯を、さわさわと踏み締める度に、瑞々しく、感覚が身体にすっと広がってゆく。
『時にはふむのをためらい見惚れ、時には豪奢にふみ鳴らす、そのたびに、これもすこし前ならと、そらにきいろを塗りなおした。あるいは天地をさかさまに、こうしてふみ鳴らすきいろはいつかあおいだそらのそれと、そらをふみ歩くきいろい夢をみた』
(石躍凌摩、西田有輝著「微花 kasuka」1./冬 より)
サイフォンで淹れてもらったコーヒーに、陽気なメロディと笑い声が、心地よく溶けこんでゆく。
乗り継ぎが大変だったけど、わざわざ訪ねてよかった。枚方、星が丘「SEWING TABLE COFFEE」。