水郷の町に個性の光を集めたカフェ空間
Posted on 2015.12.30
千葉県北部、北総と呼ばれる地域のなかで、昔ながらの観光地といえば「水郷」と呼ばれる香取市の利根川流域が挙げられます。特に伝統的建造物群保存地区に指定された古い町並みや大祭、そして伊能忠敬で知られる佐原はその中でも最も名の知られた地域と云えるでしょう。元々、佐原は利根川水運の河岸として栄えた町でした。
一方、佐原から銚子方面に十数キロ下ったところに、やはり水運の要衝として栄えた「小見川(おみがわ)」という町があります。実はこの町もよくよく見てみると古い建物や造り酒屋、醤油醸造所があったりと、町の佇まいもなかなかに趣があり、興味をそそられます。そんな町の一角にあるのが「麗屋 弘鈴庵(らいや こうりんあん)」です。
■麗屋 弘鈴庵
香取市小見川367
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今年の秋に、勝浦から北東北への旅に行く際の中継点として立ち寄らせて頂いたのが初めての訪問。その時は珈琲を戴きつつ、お店を切り盛りされているあかねさんやJohnnyさんから、お店や小見川についてたくさんお話を伺い、楽しい時間を過ごすことができました。
で、この弘鈴庵ですが、実に様々な雑貨や手作りの品々で溢れています。
それらがステンドグラスの光の色彩に映えて素敵な雰囲気になっています。
様々なのはモノだけではありません。
弘鈴庵では書道教室や曼荼羅アート、ライブなど、様々な教室や催しを行っています。
多くの人が集う場としての空間。
それを実感したのは年末に行われた「ちいさなマルシェ」を訪ねた時です。
がま口のアーティストさんやアロマ・ハーブのお店、染物のお店などなど、元々「いっぱい」感のあった店内にいっぱいの人たちが集まってました。
その中でも「こうざきミツバチ」の平野さんのブースにハマってしまいました。試食させて頂いた「ハチミツきな粉」が気に入ってしまったから(笑)
成田市と香取市に挟まれた発酵の町、神崎町。そこで作られたきな粉(大豆)にハチミツを混ぜてひたすらぐりぐり〜と練って作ったそう(笑)。埼玉の郷土名菓の五家宝に似たぐにゅんとした食感で、きな粉の香ばしさとともに、すっと甘さが漂います。こういうの私大好きです。
蜜蝋も販売されていて、「暮らしのあらゆる場面にハチミツや蜜蝋が活用できる」のだと、平野さんはおっしゃってました。ミツバチの生きる営みの中でその恵みを戴き、活用させてもらう。本当に有り難いことです。
一方、利根川の上流、印西市からはベーグルの「KomMizIb(コムミズイブ)」が出店されてました。私はココアチョコとオレンジチョコをチョイス。よく考えたらチョコ系ばかり選んじゃいましたが美味しかったです。みそベーグルに今度はチャレンジしてみたいですね(いろんな意味でラブ印西感が伝わってきました・笑)
子どももお店も笑顔がいっぱいでいい雰囲気でした。
ここのところ、大きな公園や施設を会場にした大規模なマーケット、マルシェが多いなと感じていたところですが、こういう「ご近所スケール」のマルシェも改めていいなと感じました。身近なところにこういう場があるのは、大きなイベントのベース、素地になるのだと思います。
ちなみにこの「ちいさなマルシェ」は2ヶ月に一度ほどのペースで開催されているそうで、次回は2016年2月14日[日]に開催されるそうですよ。
みなさま、楽しいひとときを、どうもありがとうございました!