銚子のまちに詳しい、三代目のおかみさんと銚子談義をする愉しみ 〜「文港堂書店」で銚子の人にフォーカスしたガイドブック『銚子人』を購入しました

銚子の郷土本に囲まれて。恐縮でございます

古い商店街の一角にある「文港堂書店」さん(銚子市和田町11-5)
古い商店街の一角にある「文港堂書店」さん(銚子市和田町11-5)

先日、銚子市の「文港堂書店」さんを訪ねました。


銚子電鉄・観音駅から歩いてほどなく、大仏様の鎮座する飯沼観音が。その裏手、銚子名物のひとつとして知られる今川焼きの「さのや」を過ぎると、商店街に出ます。この商店街には寿司屋をはじめ、喫茶店、そして造り酒屋など、古い店が軒を連ねています。この商店街の並びにあるのが「文港堂書店」さんです。


今回、有り難い事に弊著『房総カフェ』を置いていただける事になったのです。本当にありがとうございます!しかもレジ脇の目立つところに!

郷土本そろい踏みのこの一角。

ぐるっと千葉時代はピンク色の表紙の『とっておき、銚子散歩』(アクセス出版)を、銚子のバイブル本としてよく活用していました。銚子にまつわる事柄が幅広く掲載されており、土佐直子さんのイラストがまたいい味を出しているのです(ぬれせん発祥の店「柏屋」に行くと、よく土佐さんと遭遇します・笑)。


ピンク色の本の横には黄色い銚子本が。こちらはお初にお目にかかります。それもそのはずで、今年の3月に出たばかりなのです。その名もズバリ『銚子人』。

人から始まるストーリーを楽しく、美味しく、そしてマジメに綴ったガイドブックで、英知出版刊。島根県の海士町や東北の三陸地方でも、同様の本が作られているようで、クラウドファンディングを活用していることから、恐らくこれで印刷代を担保しているのでしょう。ワークショップを重ねてコンテンツが決められていくのがおもしろいですね。


よくよくみれば大好きな「クロッチョカフェ」や・・・

この前クロッチョで偶然バッタリ遭遇した池永蒲鉾店の池永さん(笑)、サバ料理祭等の取材でお世話になった観音食堂の清水さんなどなど、個性的な人たちが紹介されています。


銚子の魅力を伝える『銚子人』ですが、ここ文港堂のおっかさんも口コミ力では負けてはいません。「私の代で三代目」という老舗なだけあり、街の情報についてはとにかく詳しい。私もご贔屓にさせていただいている篠田食料品店の佃煮の話題を振れば、


「佃煮ももちろん美味しいけど、

 実は卯の花漬けがこの時季だけでるのよ・・・」


さのやのお店の方が病気で苦労された時期があったとか、柏屋のぬれせん、福屋のぬれ千両、各お店の木の葉パンなどなど、話題が尽きません。今度訪ねた時には改めて詳しくお話を伺いたいなと思いました。