岡山県玉野市「451BOOKS」の根木さんによる執筆です
ソーシャル&エコ・マガジン『ソトコト』。
その最新号は「アイデアにあふれる社会貢献プロジェクト」特集です。千葉県からは横芝光町を基点に、『自分が、地元を、自慢できる町に。』をコンセプトに、九十九里エリアを盛り上げていくコミュニティ「コレカラ99」の「ミライカフェ」をご紹介いただいています。
さらに、佐倉市からは今HOTな交流スポット、「おもてなしラボ」が登場。『一つの建物にカフェ、ミニ・ライブラリー、コワーキングスペース、レンタルスペース、キッチンカー』が入った愉しい雰囲気満点な場。ゲストハウスオープンを予定されているそうです。
そして、毎月連載で掲載されている「リトルプレスから始まる旅」。なんと、こちらに『房総カフェ』を掲載していただきました。根木さん、お目にかけていただき誠にありがとうございます。先日、訪問させていただいた岡山県玉野市にある「451BOOKS」の根木慶太郎さん。実は、雑誌『ソトコト』で、この「リトルプレスから始まる旅」を書かれていたのです。
根木さんはいいカフェの三つの要素として、
『空間(void)』
『場所(location)』
『お茶(ceremoney)』
があると述べられております。その解説を拝読しまして、首を縦に振ることしきりでした。
『町があって、里山があって、海があるように、房総の風土には多様性がある』
と、私のコメントを掲載していただきましたが、その房総ならではの多様性ある風土の中に、カフェ店主のみなさんの多様な生き方、暮らし方があり、その「風土」と「生き様」が混じり合って滲み出た「雰囲気」が、訪ねる人たちの感性に訴えかけます。
その感性はカフェ「周縁部」にも広がり、特定の場に留まらず、フィールド(面、地域)的な連続性を持ちます。いや、正確に言えば、「カフェの人」がそのフィールドで日々暮らしているからこそ、その連続性があるのでしょう。
さらに、フィールド的な繋がりから、或は感性的な繋がりから、房総人と房総人が愉しげな、目に見えない繋がりを生み出しています。カフェの記事と記事の合間に、コラムを掲載しているのは、カフェという「点」だけでは捉えられない房総の魅力を感じてもらうためです。
だから、一つひとつの房総のカフェは「星」なんだと思います。美しい広大な田んぼに囲まれているからカフェがより輝く。星が、その周縁部が闇であるから輝いて見えるのと同じです。そして星々は、目に見えない線を引くことで「星座」となり、また新たな美しさを教えてくれます。だから、カフェ周縁部も大切にしたい。そこに、必ず繋がるきっかけがある。そう、星座のように。
煌めく星々のような一つひとつ房総のカフェの美しさを観測していくことは、房総そのものの魅力を垣間みることになるのだと、そう思って編集しています。
根木さん、そうした星々の美しさを伝えるきっかけをいただきましてありがとうございました。改めて御礼申し上げます。