JR東金駅とR126の間に挟まれた、商店と住宅地が混在する街区。国道沿いの大規模チェーン店のビヴィッドな色彩溢れる光景と異なり、少し生活感を取り戻したかのような空気が、この街区にあります。
その街区のストリート沿いにあるのが「玄米菜食cafe Raphan...」です。開放感あるいち面のガラスに、植込みやベンチのしつらえ。街路の雰囲気にそっと溶け込むその佇まいに、思わず胸が躍ります。
13時を回ったところですが、店内は女性客でいっぱい。オーナーのMayumiさんと親しげに話を交わすお客さんがいらっしゃったりと、オープンして半年ほどながら、既に地元に馴染んでいるようです。
「玄米菜食」とあるように、玄米と野菜をベースにした料理がメインです。夜はbarとして過ごすことができ、イギリスで愛されるBASS PALEALEの生ビールも味わえるようです(ランチ時もこのビールがメニューにありました)。
ランチは主に「玄米ランチプレート」(1500円)、「本日の玄米どんぶり」(1300円)、「玄米ごはんセット」(1000円)があります。今日のどんぶりは麩のカツということでそそられましたが、今日はシンプルなごはんセットにしました。
おもしろいのが、いずれも「前菜ブッフェ」があること。
サラダや大根のなますなどを味わうことができるのです。
「昨日、納品になったばかりなんですよ。
新鮮なお野菜ばかりです!」
と笑顔をみせるMayumiさん。
それもそのはず、このお野菜は東金市で野菜の無農薬栽培をされている「あいよ農場」さんのお野菜なのです。ラファンさんでは、生産者の方々と食べる消費者の方々を結びつける架け橋として、伝えたい野菜、伝えたい想いをスタイリッシュな料理と笑顔で表現されています。
実は私、先日あいよの志野さんを取材させていただいた帰りに、目の前でもいだばかりのコリンキーをいただき、その味に驚いたばかり。またあいよさんの野菜を食べられるとは嬉しくてしょうがありません(しかも今日の前菜にコリンキーがありました・笑)。
そして、その野菜の数々がMayumiさんの手にかかるとこんなにも美しくなるのです。
わくわくしながら、じっくり噛み締めながらランチを味わえるなんて、なんて贅沢なひとときでしょう。最後に飲み干したひよこ豆のスープが、すぅーっと身体に溶け込んでゆきます。
帰り際、ブッフェの脇に置かれていたあいよさんの野菜を思わず購入してしまいました。Mayumiさんからナスを炒める際のワンポイントアドバイスも(そのまま炒めると油を吸いすぎるので、カットしたら塩で3分ほど浸ける。それを水洗いしてペーパーで水を吸い取り炒めるといいそうです)。あいよさんの野菜って、なんだかいつも笑顔かレシピが付いてくり気がしますね(笑)。
おいしく、愉しいひとときを、ありがとうございます。
素敵な食を、ご馳走さまです。