外房・勝浦でも随一の美しい白砂のビーチ、守谷海岸。
その守谷の海辺を縁側から望むことのできる古民家が、6月にオープンしたばかりのゲストハウス「千葉勝浦 お茶の間ゲストハウスとカフェ」です。
バックパッカー向けの格安宿、ドミトリー(相部屋)主体というこれまで漠然と存在していたカテゴリーに留まらず、現在のゲストハウスは地域の食やコミュニティそのものを個性として打ち出す「地域宿」が主流になりつつあります。
そんな「地域宿」を勝浦市でオープンした若きご夫妻。ゲストハウスとの出逢いから勝浦市空き家バンクを通じた物件探し、改修の日々まで、海辺の「お茶の間」の物語を、発行されたばかりの勝浦市の広報誌「広報かつうら」にて綴らせていただきました。
■『広報かつうら』連載「かつうらしいひと」 → ●
広報掲載に留まらず、最近は衛星テレビやスマホの無料アプリマガジンのロケ撮影があるなど、ここのところアグレッシブな展開をみせる(!?)お茶の間ゲストハウス。ですが、「宿」だけではなく、「カフェ」の方も実は密やかに話題になっているのです。
栄養士の奥様が、勝浦の地魚をはじめ、ご夫妻で管理されている畑や庭で収穫した野菜などを材料に腕を振るいます。
まずは6月26日のランチ。
うどんと、庭で採れたアシタバの天ぷら。かき揚げもたんまりです。食後には自家製の梅ジュースを出していただきましたよ。
縁側からそよぐ潮風が心地良く、この日アプリマガジンの撮影に来られた編集者の方は、
「いやー、夏ここでBBQとかしに来たいですよねぇ」
とまったりムードでした。
続いては7月5日のランチ。
この日、ゲストハウスの入りくちにある踏切を渡ると、「やややっ!?」と思わず声に出してしまいました。敷地へのアプローチが進化しているではありませんか。いつの間にやら郵便受けやらメニューボードやらが登場しています(笑)。
この日のランチは何にしようか・・・
「ズッキーニと鶏肉のカレー」にしようか迷いましたが、ここは「アジと明日葉のチャーハン」にしてみました。
アジのうま味が食欲をそそります。これにスープ、勝浦産ワカメのサラダ、そしてスイカまでついて500円!驚愕の安さです。
食後、旦那の洋治さんとイベントの相談をしていると、地元、守谷のおじさまたちが
「柵に看板みたいなのかかっててさー。
ここお店なんだ?」
と、ゾロゾロやってきました。
注文したコーヒー飲みながら談笑するおじさまたち。
「静かで風が入って来るよぉー」
とご満悦の様子。洋治さんと地元話を交わしています。
そして、7月13日のランチ。
この日は、鵜原理想郷ヤマユリの会と、理想郷ガイドツアーに参加されたお客さまを交えての昼食です。カツオを使ったランチもあったのですが、この日ばかりは売り切れに。お肉をちらし寿司風にあしらったご飯にしました。ナスの酢の物も清涼感があり、たいへん美味しく戴けましたが、ガイドツアーのお客さまが注文されていたプリンが美味しそうでしたね。
一方、ちゃぶ台を囲んだ夕食も見逃せません。
予約して何度か食べに伺いました。
6月5日の夕食はアジの刺身やアジの塩焼きが登場。
実は夕食もリーズナブルで、基本は700円。お造りだと1000円で味わう事ができます。食後は旦那さんのドリップコーヒーで一息つきましょう。
6月27日の夕食。
京都からはるばるお越しいただいたお客さまとお食事を楽しませていただきました。しかもこの日の夕食はぜいたくにもカツオのお造りが!!(値段は変わりませんよ)
と、ざっと一ヶ月半の「海辺のお茶の間」の模様を追ってみました。こんな訳ですので、カフェ、お食事としての利用もぜひおすすめしたいゲストハウスなのであります。