この立派な板張りの床を活用しない手はありません
ムシムシした梅雨の時季がやってまいりました。職場もクールビズ。ヒトは衣替えをして装い新たに、本格的な夏に備えます。一方、住まいはどうでしょうか。古民家は夏に重きを置かれているため、軒が深く日陰が作られ(にいさんちの軒は数段構えになっています)、囲炉裏間をはじめ開放部が広く風通りがよくなっています。さらに、もう一つ涼やかな発見がありました。居間が「衣替え」できちゃうのです。
裏庭に面した居間。
衣替えに際してこれまで敷かれていた畳を天気のいい日に干します。
その畳は二畳半を残してあとは敷かずに格納しておきます。実は、畳の下が立派な板敷きになっているのです。
畳の張り替え時、土間の上に新造された玄関脇の部屋の床板の様子も確認しましたが、コチラはいかにも新建材といった風情。一方で庭に面した居間の床材は、恐らく囲炉裏の炭で燻されたのでしょう、味わいある黒鳶色を湛えています。
一度雑巾掛けをすると少し照りが出てきました。今後、磨きをかけていきたいですね。地元の方などに話を伺うと、昔は板張りの床の上に、ゴザを敷いて過ごしていたこともあるそうです。通気性をアップした板張り空間で、少しでも夏を涼やかに過ごせればいいですね。