ここは高原の那須ではありません。田園に抱かれた宿場町に、暮らしに寄り添う若者たち
山SHOZOで手にしたいち枚のチラシ。それは那須で行われるゲストハウスサミットのチラシでした。那須にもゲストハウスがあるの?・・・・・興味を惹かれ、すぐ電話をするとたまたまこの日は空きがあり宿泊可能とのこと。こうして、その「那須ゲストハウス DOORz」さんにお邪魔することになったのです。
到着した頃にはオーナーのアサミさんとお客さん二名が、夕食をひと通り食べて歓談タイム、というタイミングでした。
・・・いや失敬!お客さんだと思った男性の方はアサミさんのパートナー、タツヲさんでした。いやはや失礼致しました。DOORzさんは宿泊客が夕食を作るユニークなシステムを採用されており、この日はみなさんお手製のメンチカツが食卓に並んでいました。後からひょっこりやって来た私めは、ちゃっかりこのおいしいメンチのご相伴にあずかります。どうもご馳走様です(笑)土曜日は持ち寄りのご飯会も行われているそうですよ。こちらも楽しそうですね!
ビールを頂きながらアサミさんのお風呂場のハンマードリル解体武勇伝など、ちょっとしたドキュメンタリーになりそうなリノベーション列伝を訊いて、思わず唸ります。砂壁はこうすればいいのかー、などなど、参考になることが大変多く、驚きながら頷きながら、お話をお伺いしました。
リノベーション列伝はwebサイトに掲載されていますので、ぜひ一度覗いてみて下さい。ハンマードリルでガガンとやってたり、大量の藁を運ぶアサミさんの姿、すさまじ過ぎ(笑)
■DOORzができるまで。
http://www.ghdoorz.com/blog/history/
そうそう、開業までカウントダウンに入った、勝浦の「お茶の間ゲストハウス」も話題に。DOORzさんのお客さんの中で立ち寄る予定という方がいらしたとか!
翌朝は縁側で田園を駆けるそよ風にふかれながら朝食タイムです。
帰り際、みんなで記念撮影。
そして玄関から向こうに広がる田園に、しばしうっとりとしてしまいます。
ここの暮らしのよさを改めて見つめる、改めていろんな人に知ってもらいたい、そして人が集う場に。DOORzさんの想いは、この集落の佇まいに触れると自然と納得できるのです。
まず訪ねたのは茶処「遊行庵」さん。
田園の眺めと共に堪能したカボチャのケーキと甘酒は格別でしたが、こちらの若い女性の方が芦野に「アシノビト」というユニットがある事を教えてくれました。
「若い人たちの夢を叶えたい。
やりたいことを叶えられる場をつくりたい。
DOORzの旦那と遊行庵はもともと地元の人間なので
若者と地元の繋ぎ役としてやっていければなと思います」
その想いはDOORzさんの開設への想いと重なります。
■きっかけは「アシノビト」
そしてもうひとつ、若いご夫婦が奮闘する酒屋さんへ。
ご主人が丁寧におすすめの日本酒を教えてくれました。ゲストハウスでたまに試飲会をやるのだそう(笑)若者たちの良き先輩、相談役なのでもあるそうです。
人々のつながりがあたたかく、田園の風のような、気持ちのいい場所。
芦野という「もうひとつの那須」に、新たな風がそよいでいます。