編集室の本も販売いただいています。
眺め、撫で、掌に載せ、愛でることができる土人形。振るとカラカラ音がしていっそう親しみを覚える。
だが、今風の「カワイイ」とは異なり、どこか神妙な気配が漂う。こちらの一方的な趣味嗜好や愛情とは距離を保った、客観性を有するその様子には、かつて日本人が暮らしの中で抱いた畏怖の念、願いや悦び…そうした生きることに対する普遍的な感覚が宿っている。芝原(しばら)人形の佇まいに飽くことのない安心感を覚えるのはそういうことなのだと思う。
年2回催される芝原人形の展示会。本日1日から「春の人形展」始まりました。会場は芝原人形4代目、 千葉惣次さんの工房「草の子窯」。近隣の野見金公園の桜も見頃です。毎回届くのが楽しみな案内状は、版画家の娘さんの作。
■ 芝原人形「春の人形展」
2022年4月1日[金]~10日[日]
11:00-16:00
住所:長生郡長南町岩撫44
※手前味噌ながら会期中、編集室の本も販売いただいております(千葉さんのお心遣いに感謝!)。さらなる房総の旅のヒントになれば幸いです。