PHOTO EXHIBITION「房総へ」にお越しいただき、ありがとうございました

…豊かなる房総へ

「豊かなる房総へ」

 

「農場の豊かさを伝えたい」

タンジョウファームキッチンの

その想いを伺った後、

台風の風雨に見舞われた。

タンジョウさんの言葉と、

各地の復旧の様子を目の当たりにした時、

頭をよぎったのが、

東日本大震災の取材で訊いた言葉の数々だった。

 

原発事故の影響で苦境に立たされながらも笑いを絶やさず、

地域と、

これまで縁築いてきた人々と

ともに歩み続けた

有機農業を営む真澄農園のあっちさん。

 

「街と畑を耕す」

 

人権が守られ民主的である「社会」と、

循環しサスティナブルな「自然」。

どちらが欠けても豊かさはあり得ない。

そこをしっかり見据え立ち上がる人に、

私は逆に勇気と力をいただいたのだ。

 

そして実家、福島での

ボランティアを経て、

あの日からひと月後の2011年4月11日に

移動販売コーヒー店を開業した宮島さん。

福島に笑いを、

との願いを込めて名付けられた屋号が「福笑屋(ふくみや)」だった。

その時、掲げていた言葉が、

 

「人と人とのつながりを求めて

 笑顔を届けに」

 

私は思う。

あっちさんの言葉も

宮島さんの言葉も

この秋に被災した千葉県に響く言葉だと。

そして、日常の豊かさをささえる大切なことだと。

農場の豊かさを奏でるタンジョウファームキッチンという会場で伝えたかったのは、

そういうことです。

 

催しが立て込む時期であるのに加え、

農場も被災してしまい、

通常の営業だけでも大変だったと思う。

そんな中、

写真展を全面的にサポートしていただいたタンジョウ農場の皆様には頭がさがる思いです。

そして各地よりご来場くださった皆様、

本当にありがとうございました。

想いが「房総へ」と向かっていただけたのならば

嬉しいことこの上ありません。

「福笑屋1」千葉市/2012/fukumiya_chiba
「福笑屋1」千葉市/2012/fukumiya_chiba
「福笑屋2」千葉市/2012/fukumiya_chiba
「福笑屋2」千葉市/2012/fukumiya_chiba
「真澄農園」流山市/2011/masumi farm_nagareyama
「真澄農園」流山市/2011/masumi farm_nagareyama
「真澄屋」流山市/2011/masumiya_nagareyama
「真澄屋」流山市/2011/masumiya_nagareyama